最近身体に起こったことと次なる一手について
年をとると味覚が変わるというのはよく聞く話で、自分自身も、今に始まったことではなく、徐々にそれは感じていた。
しかし最近我ながら驚いたのが、体調を崩さない限り、いや多少崩していても、欠かしたことのないビールが、無くてもいいものになった。
飲んでも旨いと思わない。
ものがビールなので加齢は関係ない気がするし、ビールが旨くないなんて別の病気じゃないかという気さえしてくるが、とにかくビールをここ数日飲んでいない。
ともあれ、飲まなくてもいいものなら別に飲まなければいいのであるし、その分金が浮くならそれに越したことはないではないか。旨くも感じないビールを惰性で飲み続けるなんて、金をドブに捨てているようなものだ。
そこで考えた。
同じドブに捨てるなら、ドブに捨てたと思えば納得できるハイリスクな投資の原資にしよう。
少々倒錯している気もするが、そんな理屈をつけて、仮想通貨の積み立てを始めることにした。
断っておくが、私は今のところ仮想通貨をバクチだと思っている。
しかし、そうじゃない可能性もある。
そういった代物だから、投資の鉄則、「原資は余裕資金で。」その中でも「ドブに捨てたと思える酒代」を使うことに妥当性があると思うのである。
くどいようだが旨いならば、それはそれで意味のあるものだからビールをやめて蓄財をなんて思わない。この変化を、ちょっと面白そうなことに生かそうという話である。
仮想通貨はバクチと書いたが、まあギャンブルと言い換えてもいい。
ここでは利益を出すか損失を出すかを左右するのが確率のみであり、経験や論理的推測に基づいて投資するものではないという趣旨である。
もちろんこれは個人の考えで、仮想通貨に投資する人、進める人らからは笑われそうだが、将来仮想通貨が、まして個別のコインがどうなってるかなんて、誰も分かりはしないのは確かだ。
この方が仰るように「ビットコインは5000万になる」かもしれないし、ゼロになるかもしれない。
この方が責任を取れるわけがない。
ちなみに、ここまでいくばくかの興味をもって読んでいただいた皆様になんの参考にもならないだろうが、私は仮想通貨についてほぼなんの知識もない。
勉強もしていない。
それは怠惰の故ではなく、無駄だと思うからである。
先に述べたように推測など不可能、そのようなものを下手に勉強などしても情報に振り回されるだけである。
それで、まず適当に選んだコインを、ビール代くらいの(月にすればバカにならない)額で積み立ててみることにした。
積み立てというのも意味があり、短期で売買するようなことはしない。
そんなヒマはないし、それこそ真のギャンブル、情報に振り回された挙句最後には資金力で負けるというのは、FXで多少痛い目をみて学んだことだ。
(FXについては過去に記事を書いていましたのでご興味のある方はどうぞ)
やり方としては、毎月一定額を決めたコインを機会的に購入するよう設定、日々の値動きなどは見ずにほったらかす。
この「ほったらかす」が何しろ精神衛生上よいし、これまでのところを見ても結果として好成績になるのではという気がしている。
自戒を込めて、この金はドブに捨ててもいいものと割り切って、10年後くらいに宝くじを当てるくらいのつもりで、ささやかな夢をみるのも一興だと思うのである。