ビジネススニーカーを買い替えた
ビジネスシーンにおけるスニーカーについて記事を書いたのは、なんと3年前のことであった。
読み返すとビジネスシーンにスニーカーを持ち込むことをどう正当化するのかということに拘泥している感がある。青臭くて草。
しかし、今やそのスニーカーは夏の定番として履き倒され、4年目を迎えようとしているのだ。世の中も、別にビジネスシーンでスニーカーを履くことを普通のこととして捉えるようになったというのは気のせいだろうか。
ともあれ、このスニーカーであるが、さすがに劣化が見られるということで、同じものに買い替えたので、そのインプレッションを書いてみようと思ったのである。
3年ぶりに同じものを買ったのが、言うまでもなくPATRICK の"PUNCH"である。
うむ美しい。
実は買い替えたきっかけは靴の劣化(と言ってもソールの減りくらいだが]であるが、買い替えるまでには結構悩んだ。
それは、これまで愛用してきたものがシュリンクレザーの珍しいモデルで気に入っていたのであるが、すでに取り扱いがないということで、これに替えて通常のモデルを買おうという気になかなかなれなかったのである。
しかし、やはり底のすり減った、しかもスニーカーを仕事の場で履き続けるのも耐え難くなり、購入に至ったわけだが、定番商品と思いきや、なかなかに改良もされており、また「普通の感じ」がそこまでしない。
以下に改良点を述べておこうと思う。
さらにシャープになった
このモデルといえばロングノーズのシャープさが売りであり、そのことがスタンスミスと一線を画し、またビジネスユースにも耐えうるものにしていた重要なポイントであった。
同じサイズでこんなに違う
しかし久々に出会ったこのモデルは、さらに細身になっておりエレガントさが増している。
個人的には前モデルは星とはいえ自分にはやや幅広で、慣れるに従ってフィット感が失われる感覚があったので、これは大変うれしい変化であった。
素材がキラキラしている
素材については期待していなかったのは先に述べたとおりで、普通なんだろうと思っていたら何かやたらと光沢がある。ブラックと言うよりグレーメタリックに近いと言うか。
ラメ感
この点、良いとすれば普通すぎないと言うことと、キラキラしているといっても違和感がなく履けること。塩梅がさすがである。
好みといえばそれまでだが、やはり私はシュリンクレザーの方が好きだ。
シュリンクレザーの年季
その他
前モデルではソールに飾りのラインが彫られているが、それがない。これはいい変化。一方、ベロのところにPATRICK1のロゴが刻印されている。これははっきりいって余計だ。もっとも、ほとんど見えないが。
またアッパーに「穴」が開いているのも好みが分かれるだろうか。ちょっとカジュアル感が出るので自分はない方がいいが、履いてみるとそれほど気にはならない。なお通気の効果はほとんどない。
ソールのデザイン、旧モデル
まとめると、だらだらと悩んで購入したこの靴だが、結果として満足している。
なによりやはり同じ靴を買わせる魅力、力がある、さすがの名作靴。
デザインもさることながら、何でもかんでも値上げする昨今、これが2万円程度で買える(価格は3年前と変わっていないと思われる)というのも素晴らしい。
ちなみにこのモデルに限っては1回だけソール交換ができるらしい。
8千円程度と靴の価格からすると微妙、またアッパーもヘタってくる(とはいえ、破れなどは生じていないから耐久性もある)”のでさらに微妙ではあるが、シュリンクレザーを履き続けたければこの手もあるということになる。悩ましいが実践したら続編を書きたい。