Barbourを3年着てみて
はじめに
今年もBarbourについて語る時期がやってきた。
私が「縁のないもの」と思っていたこの服を着るようになったのが2年前のちょうど今頃だから、愛用3年目というわけである。
野暮ったい、縁のないもの、から愛用までの変節について、ご興味の向きは過去記事をご笑覧ください。
読み返して我ながら納得してしまった。そのとおりだなと、変わらず思っている。
使い方について
3年目のレビューということだが、どのように使っているかということも参考になると思われるので振り返ってみると、普段使いということに尽きる。決しておしゃれ服ではない。
それほど気を使わず、かといって、この手の服に強いこだわりのある御仁がやるような強制的エイジング、すなわち熱湯かけたりあえて外で敷物がわりになんてことはしていない。
買ってすぐの頃は、埃がつきやすいというので着てはブラシをかけ、また周りの服にオイルが付くというので離して掛け、シーズンオフには裏返して保管したものだが、結局そこまで気を使う必要のないものというのが分かったので、そこも気をつけてはいない。
もっとも、念のため収納時は他の衣類と密着させないようにはしているから、長期間密着させてオイルが付くかは不明である。
そんな使い方で、まあ肌寒ければ引っ掛けて、庭いじりをしたり散歩をしたりと言った場面で羽織り、気が付いたら車のシートに丸まってたりと、そんな存在だ。
一言で言えば「お洒落野良着」だ。
経年変化について
そんな感じで付き合ってきたBarbourを、本稿を書くにあたってしげしげと眺めてみた。
ポケット周りに
前身頃
気が付いたこととしては、
- 破れほつれは皆無
- よく触れる部分にアタリが出てきた
- 生地がパサパサした感じがする
ということだろうか。
これらについて私の評価を述べたいと思う。
まず耐久性は相当信頼できるものと言ってよいと思う。
作業着ルーツの服は数あれど、タウン仕様になってスペックを落とすものも多いが、その心配は無用のようだ。
その上で経年変化で顕著なのがアタリとパサツキということになる。
愛好家はこのアタリを生かし、オイルを補うということをやって品質保持を図りながら「育てる」というわけである。
結論から言うともう少しほっておくことにした。
オイルを塗ると潤いが戻って艶が増し、味が出る上に防水性が高まると言うわけだが、まだその段階ではない気がする。
防水性などは、特段期待もしていないのだからなおさらだ。
もう一年くらい使い倒してから、その時の表情を見て考えてみよう。3年でも表情はだいぶ変わっているから、それは確かに楽しみなことである。
とりあえず、3年はノーメンテで気兼ねなく使える。というのを本稿のまとめとしたい。
Barbourには落ち葉がよく似合う。