親父の小言とボディーブロー

人生折り返しの子育て世代。世知辛い世の中を面白く生きるためのあれこれと雑記

大人ダウンジャケット問題に終止符を打ったMooRERについて

今回は、大人の装いのうち、ダウンジャケットについて記事を書きました。

ご笑覧ください。

 

はじめに

ダウンジャケット。

 

東北の厳しい冬を乗り来るには必須のものだと、寒さに弱い私などは痛感しているのですが、実にこれが悩ましい存在で、とりわけ大人にとっての選択肢が決して多くなく、そして安い買い物にならないのはご承知のとおり。

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前者に関しては、どうしてもダウンジャケットというとモコモコしているうえに余計なロゴが入っていたりと、大人の装いには使いづらい。寒さが堪える大人からダウンを奪わないで欲しいものです。

 

後者は言わずもがなですが、近年は特に値上がりが著しい。記憶が定かではないものの、定番のカナダグースなどは10年前の2倍近くするのではないでしょうか。

 

そういったわけで、毎年のように冬が来るたびに悩み、時には失敗してきた大人のダウンジャケット問題ですが、この度とうとう決着をみましたので、ご紹介したいと思います。

 

大人ダウンとは

 私が長年悩み、時に迷走しながら行き着いた大人ダウン像、それを説明するために、いかなる基準で”最後のダウン(たぶん)”を選んだかを述べたいと思います。

1 モコモコ感

 基本的に、ダウンの膨らみは暖かさの肝、ダウンの量によるものですから、モコモコしているから暖かいのだというのはいうまでもないのですが、ビバンダムのようなモコモコはどうしてもカジュアルかつ子供っぽくなりがちで、着こなしの幅を、とりわけ大人のそれを、大きく制限します。

 

 これをミニマムに、かつ暖かさをマックスにしつつ、すっきりしたデザインのものを。

 

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2 丈(たけ)感

 多くのダウンはショート丈ですが、その一番のネックはオンで使えない、すなわちジャケットの上に着られないことです。上着の裾からジャケットが覗くほど間抜けなことはありません。

 

 オンオフ着るために、ショートではなくミドル丈のものを。

 

3 フード

 そしてフードのないものを。 

 

 ダウンジャケットのフードというものは寒冷地で作業をする人以外は基本的に飾りです。

 

 私はシンプルミニマムな方がいいのと、やはりフードは何かカワイイもの、子供染みたもののように思えて、ないものにこだわりました。これは好みの問題でしょうね。ダウンにフードはデザインの一部、それがないなんて!と感じる方もいることでしょう。

 

 事実多くのダウンジャケットはフードが付き物なので、この点、選択肢が狭まるわけですが、悩みがちな自分には、むしろ悩む要素が減って良かったというのが印象です。

 

MooRERの”MORRIS"について

 かくして、私の大人ダウン問題は最終的に MooRERの”MORRIS"で解決することになりました。

 

MORRISの特徴

 私はファッションバカでもショップの人でもありませんので素人的に述べますと、MooRERというイタリアのブランドは、こと高級ダウンジャケットに関しては、MONCLER(モンクレール)かHerno(ヘルノ)かDUVETICA(デュベティカ)かこちらMooRERかという存在と言われています。

 

 ダウンジャケットだけで無茶苦茶多くのモデルを擁している力の入れようなのですが、ショート丈のSIROというモデルがとりわけヒットしているようです。

 

 MORRISというのは、このSIROをミドル丈にしたモデルで、ダウンジャケットの特徴であるキルティングが縦に仕立てられていること、ボタンがダブル(2列に並んでいる)ということ、絞られたシェイプというのが大きな特徴でしょうか。

 

私が購入したのがこちらです。色はグレーベージュ。超絶スタイリッシュです。

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以下、私がダウンに求めていたものに対する評価の意味も込めそのインプレッションを述べたいと思います。

 

結論として不満はないので、基本いいところと、サイズ感についてです。

 

スタイリッシュ&ラグジュアリー

何しろシェイプがいい。

 

さすがイタリア。デザインに妥協がないですなぁ。絶妙なカーブで身体にフィットします。

 

ダウンジャケットのようなものは基本的に既製品を買うしかなく、身体の方から合わせに行くものであるところ、私は細長い体型なので既製品がなかなか似合わないと感じることが多かったのですけど、これは良い。

 

色も悩み抜き、しかも現物を見ることなくポチったので心配でしたが大満足。

光の当たり具合で表情が変わり、まさに大人の発色という感です。

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シルバーのようにもグレーのようにも。ベージュという感じではないかもしれません。

 

なお細かいけれども重要なこととして、MooRERの良いところは見えるところにブランドロゴがない(よく見ればあるけれど、これ見よがしではない)ことです。

 

およそ大人の装いで、ブランドロゴや文字ほど全てをぶち壊すものはありますまい。こういった姿勢も実に好感がもてます。

 

頼もしい暖かさ

機能面も完璧です。

タイト気味ゆえ気になるところではありましたが杞憂でした。まだ氷点下を経験していないものの、それでも一桁台の寒さで着ていますが、暖かい!

 

とくに、やっぱり尻がちょうど隠れる丈なのが、防寒の面でありがたみを感じる日々です。

この点でもミドル丈のお得感が最大化されると言うものです。

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首周りは気持ちのいいラビットファーでマフラー要らず。この大きさもいい。着脱可能です。

 

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ちなみにムーレーにはこのような対応気温チャートがついています。

 

この点はよく検証せずに買いましたが、このモデルはマイナス12度まで「快適」と言う表示です。そら暖かいわけですね。

 

サイズ感について

私は180センチ細長体型。選んだサイズは48です。

 

ムーレーは試着をしたことがあるので適正サイズはこれだなという確信がありましたが、ジャストフィット。

 

腕を下ろすと親指の第二関節に触れ曲げると時計がスッと見える感じです。

ちなみに袖口にリブなどがないのも個人的には好みです。締め付けられる(そのぶん暖かいのでしょうけど)のと、ヘタってくると物哀しくなるので・・

 

ジャケットの上から着ても窮屈ではなく、ファスナーを全部無理なく閉められ、それでいてルーズなところがありません。優しく包まれる感じで実に気持ちがいいです。

 

個人的には、よほど痩せてない限り180前後の人なら48、タイト気味ゆえ同じ身長で太ってたら50だろうなという感触です。

 

まとめ

私にとって大人のダウンジャケット問題は非常に長い間頭を悩ましたものでした。

 

一生モノだからといって散財をすること自体はいいけれども、時計や靴と違って、流行り廃りや年相応でなければならないといった要素があり、かつスーツのようなセオリーもない代物だけに、結果として「一生モノ」として機能せず、結果としてただ高い買い物をするというのは怖い。

 

しかしとうとう、長旅の果てに一生着られそうな一生モノを得た思いです。

本格的な冬が楽しみです。