親父の小言とボディーブロー

人生折り返しの子育て世代。世知辛い世の中を面白く生きるためのあれこれと雑記

田舎暮らしが始まったわけですが

今月から田舎暮らしを始めております。もともと地方生まれの地方育ちですが、そんな私でも田舎だなと思うのですから、一般の方から見たら超田舎の部類に違いないくらいの田舎です。なお酔狂でやっているのではありませんで、仕事です。

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ともあれ、まだその一歩を踏み出したばかりですが、令和元年も早くも暮れようとしていますので、この辺で小括を試みようと思った次第です。

 

人生の楽園 いつか暮らしたい移住地

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  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: テレビ朝日
  • 発売日: 2015/03/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

田舎暮らしは不便か

まず、田舎暮らしを始めるにあたって不安に思ったことと、その実際はどうであったのかをつらつらと振り返ってみたいと思います。

 

その1 コンビニがない

 実は一番不安だったのがこれです。それほどコンビニ、とりわけセブンイレブンは私の生活の一部。下手すれば1日2回、時には3回は利用していたかけがえのない存在。1日の始まりに欠かせない朝のコーヒーは言うに及ばず、生活に必要なものはおよそ手に入ります。また、現金が必要な時にもATMがいつでも使えるのですから。

 

 翻って新天地。コンビニは町内にありません。それどころか、半径20km圏内にひとつもないのです!しかもどういうわけか、セブンイレブンではない方のやつしかありません。

 

 ・・・ところが、驚いたことに、コンビニの不存在は生活に全く支障になりません

 そうして気づいたのは、入るたびに買っていたコーヒーも、お気に入りのお菓子も、全てはそもそも必要のないもの、惰性の消費だったのだということです。

 気がついたら職場でもコーヒーを飲まなくなりました。

その2 ネット環境が脆弱

 田舎だろうが都会だろうが現代を生きるのに必須のものの一つがネット環境であることは論を待たないでしょう。もちろん、「繋がらない権利」なるものを追求する特異な向きを除いて、ですが。

 

 この不安に関しては、想像以上でした。何しろ、「人口カバー率90%」のWIMAXのサービス対象エリア外です。

 

 おまけに、少し歩くと携帯電話さえ繋がらないところが結構あります。

 

 結局、流石に繋がらないのも悪くない、とは思えそうになかったので、NEXTモバイルのモバイルルーターを契約して解消しました。WIMAXしか知らなかった私、多分遅いんだろうなとか思っていましたら全く問題ありません。ついでにスマホもモバイルルーターを介して使うことにして最安のプランに変更した結果、トータルの通信料は引っ越す前とほぼ同じになりました。

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こいつにスマホとechoとパソコンをつなぎます。

 移動時は荷物が一つ増えることになりますが、総合的に考えるとやむを得ないでしょう。

 

その3 飲み屋がない

 それほど重視するものではないものの、やはり全くないというのは寂しいもの。おそらく飲むときは隣町まで行き、その時はもれなく宿泊がついてくるのだろうと思っていましたが、飲み屋は結構ありました。

 

 しかも、安くて美味い店が多いです。全国どこでも同じ悪酔いする酒や、なんか新鮮に見せるための液体をかけた刺身とかを出すチェーン店など当然ありません。おそらくこうした地元の店のあり方というのは、小さな町で長く商売をするために淘汰されるのと同時に、減っていく人口との関係で、うまく需給のバランスが保たれた状態なのでしょう。地元民の「残っている店はみんないい店」という言葉が象徴的でした。

 

 ただ残念なのは、住まいが田舎の中でもさらに外れの方(何しろWIMAX圏外)ですので、タクシーで帰ると2軒くらいハシゴしただけ余計に出費が嵩みます。あ、タクシーもありました!

 

 余談ですがわが町は飲酒運転の検挙率が県内最悪です。そういった飲み屋事情もあるのでしょうが、人口が少ないために一人検挙されれば県内最悪になるのだとか。

  

かように不安に対しては嬉しい誤算というか、概ねポジティブな評価をしている自分がいまして、これは田舎暮らしには興味はあれどイマイチこの辺りがネックになっている向きには多少参考になるかもしれません。

 

田舎暮らしは快適か

 それでは快適なばかりかというとそんなわけはない訳でありまして、光があれば影があるのが世の常。始まったばかりだけど今後の心配なところ指摘しておきたいと思います。とりあえず、

タバコを吸う輩がとても多い 

  偏見とのお叱りを受けるかもしれませんが田舎の喫煙率は高いです。50代以上の8割くらいは喫煙者じゃないかというくらいの印象です。

 思うに、第1次産業に従事する人が多く、彼らは元々周りに気を使う必要のない人々であるうえ、そのまま周りの言うことを聞かない中高年になってしまうため、分煙や禁煙という潮流さえどこ吹く風という構図なのではないかと思います。

 私はタバコの煙が大嫌いで、坊主憎けりゃ袈裟までというほど融通が利かない人間ではないものの、喫煙者の人間性を多少疑う程度ではありますから、周りにそういう人が多いというのは結構耐え難いものがあります。

 酒宴の場など一定時間閉ざされた空間にいる必要があるときにそんな状況だと(ほぼそんな状況ですが)最悪で、二日酔いのうえアルマーニに染み付いたタバコの臭いを嗅ぐ翌朝ほど不快なものはありますまい。

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ファブリーズの消費がハンパないです。

あとは後日に譲ろうと思いますが濃い人付き合いをどう考えるかが、やはりすべてなのかなという予感はしています。

 

要はそこを味方にできるかどうかが田舎暮らしを快適にできるかどうかの鍵だという答えも、実際にはもう見えているわけですが。

八つ墓村