もう悩まない!新年度のスーツはオーダーで新調しよう。
もうすぐ新年度ですね。
就職や転職で新しい職場という方もいらっしゃることでしょう。ここはひとつスーツを新調して心機一転!といきたいところ。
でも、スーツ、皆さんはどう新調しますか?
本記事は、「いつも量販店だよ」とか、「いや、決まったショップで買ってるぜ」という方にも読んでほしいです。
地方在住平均的サラリーマンの私、20年近くオーダー一筋。
そこで悟ったのは「一番のオススメは、オーダー」です!
ではどうぞ。
スーツのオーダーに関するよくある誤解
スーツのオーダーをしたことのない方は多くの誤解を持っているようです。
「スーツのオーダーは敷居が高い…?」
高級デパートの紳士服売り場の奥まったサロンのイメージでしょうか、「そんな贅沢はできないよ!」というもの。
確かにそういう場所は高いでしょうが(私も入ったことはありません…)、オーダー専門店はデパートの中だけのものではありません。
代表格は老舗のこちらの「花菱」。東日本中心に展開しています。
「オーダーは難しい…?」
「自分の希望を伝えたりめんどくさそうだな…」「そもそもスーツのことよく知らないし好みも何もないよ」というもの。わかります。
でも大丈夫です。そのためのオーダー専門店。スタッフがチェック項目に沿って確認しながら丁寧にアドバイスしてくれるので、一から十までこちらから主体的に説明する必要はありません。
「年配の人向けのものが多い…?」
私も最初の頃はそんなイメージを持っていました。
オーダーに対する「大人のもの」という先入観と、もっぱら「くすんだねずみ色の生地」や、「体型を隠すための余裕のあるデザイン」を着がちな「年配の人」のイメージによるものだと思います。
しかし、生地に関しては素材、柄とも無数に用意されていますしデザインに関してもそれぞれの年齢や体型に応じた、さまざまな基本的なパターンが用意されているのが普通です。
しかも「オーダーをしよう」という意識の高い客層に応えるために、これらはトレンドをかなり意識しています。
スーツのオーダーの3つのメリット
さて、スーツのオーダー、「案外簡単そうだな」と思われたのではないでしょうか?
それだけでなく、オーダーには既製品にない決定的なメリットが3つあります。
自分の身体にあった唯一無二のスーツが作れる
オーダーの魅力はこれに尽きるわけですが、詳しく説明します。
人の身体は言うまでもなく千差万別です。
したがって、それぞれに合うスーツは、本来オーダーでなければ作れません。
では、そもそもなぜそこまで身体に合ったスーツが必要なのでしょうか?
これは、思うにマナー、身だしなみとして「相手に好印象を与えるため」と、自身の快適のためではないかと思います。
身体にきちんと合ったスーツをバリッと着こなしたビジネスマンと、量販店のサイズの合ってない「吊るし」を着たビジネスマン、どちらが好印象でしょうか?
また、面接官や人事の人はどちらと一緒に仕事をしたいと思うでしょうか?
専門家の意見が聴ける
信頼できる服飾のプロ
オーダー専門店には豊かな知識と経験のあるスタッフさんがいます。
採寸をしながらお客さんとの対話を通じて、その人の求めるスーツの設計図を作ってくれます。
恥ずかしながら若かりし頃は、意気込んで色々な注文をぶつけたりしたものですが、「それだと細すぎだと思います」とか、「わかりました。けど今のトレンドはこういうものですよ」と言ったアドバイスを頂戴したものです。
今考えると本当にありがたいものでした。
雑誌の受け売りの知識であれこれ注文を出すよりは、好みの生地を選んで採寸してもらったら、だいたいのイメージを伝えてお任せ、の方が結局いいものができるように感じています。今は、生地しか選びません(笑)
ショップのスタッフとの違い
量販店やセレクトショップのスタッフもまた服飾のプロですが、彼らは既製品を売るのが仕事です。
したがって、得られる意見も結局は既製品のセールスにつながるものだけです。
生地がいいとか、限定であるとか、ディテールにこだわっているとか…それらは全て、身体に合っていなければ無意味なものです。
実はコスパが良い
身体に合ったスーツを既製品に求めるのはなかなか至難の技です。
今は量販店も幅広い体型をカバーするようにラインナップが豊富になっているようですが、それでも所詮はやせ型、大柄と言ったくくりの中での標準的な体型が中心となるでしょう。
あまり特殊なものを作っても売れないですからね、
そうすると量販店で探し回るよりは初めからオーダーした方が早いですね。
実はオーダーの料金は生地にもよりますが2万円台からとかなりリーズナブルです。
また、身体に合わない20万円のブランドスーツより、身体に合った3万円のオーダースーツの方が間違いなくその人の印象を高めます。
逆にいうと身体に合ってさえいれば、20万円のブランドスーツにも対抗できるわけですから、かなりの高コスパと言えます。
オーダーするときの注意点
せっかくオーダーするのなら確実にいいスーツを手に入れたいですよね。
最後に、僭越ですが、そんな思いを叶えるためのコツを伝授します。
専門店に身を委ねる
基本的には、オーダー専門店のスタッフに我が身を委ねる姿勢が一番だと思います。
具体的には、雑誌の受け売りの知識を押し付けたり、細かいディテールの注文を出したりしないこと。
なぜなら、それらは「オマケ」であって、まずは身体に合うスーツを作ることに集中した方がよく、それには「スタッフにお任せ」が最も確実だからです。
もちろん、生地やボタンの素材など、オリジナリティを出せるところはたくさんありますのでその点もご安心を。
自己採寸はかなり難しい
そして特に力説したいのが、採寸です。
最近はネットでオーダーができるサービスもあるようですが、採寸だけは店舗でやってもらうべき。
私も長らく付き合っているオーダースーツの老舗「花菱」では、ネットオーダーで店舗採寸と自己採寸が選べるようです。
しかし、初めての注文ならば絶対に店舗採寸を。
なぜなら、採寸は専門技術だからです。
スーツのサイズは1センチ勝負です。
袖の長さが1センチ違ったら、見た目の印象はだいぶ変わります。
また胸囲や腹囲もそれだけ違えば着心地にも大きく影響する世界です。
これらを正確に計り、正しく伝えられるというのは素人には至難の技というべきでしょう。
生地はウール100%が総合的にオススメ
生地には大きくウール100%のものとウールにポリエステルを混ぜたものとがあります。
着心地がよく長く付き合えるのは一般的にウール100%の方です。
柔らかく、吸湿性に優れているのと、ポリエステル混のような「テカリ」がでにくいのが主な理由。
ただ、ポリエステル混はウール100%よりリーズナブルなのと、シワがつきにくいというメリットもあります。外回りや荷物も運んだりすることもあるという方はあえてこちらという選択肢もありますからご参考に。
未経験な方はスーツのオーダー、是非お試しを!