消費増税と陸マイラー活動について
はじめに
2019年10月1日。消費税が10%になりました。
給料は上がらないのに税率は上がる。社会保障の充実のためとはいえ、世知辛いですね。
おかみもその辺の不満を和らげようということで、使った分を消費者に還元する事業を増税と同時に開始しました。
ところで私は2019年度は日常生活の中で飛行機に乗らずにマイルを貯める生活、すなわち陸マイラー活動を地道にやっております。
本日はこうした環境の中でどのようにその活動の効率を上げていくべきかについて考察してみました。
ご笑覧ください。
陸マイラーをめぐる環境
まずざっととりわけ陸マイラーにとって重要と思われる世の中の動きを概観してみます。
(1)消費増税とキャッシュレス・消費者還元事業
消費増税についてはご承知のとおりと思いますが、重要なのが消費者還元事業でしょう。
特設サイトによると
「キャッシュレス・消費者還元事業は、2019年10月1日の消費税率引上げに伴い、需要平準化対策として、キャッシュレス対応による生産性向上や消費者の利便性向上の観点も含め、消費税率引上げ後の一定期間に限り、 中小・小規模事業者によるキャッシュレス手段を使ったポイント還元を支援します。
本支援を実施することで中小・小規模事業者における消費喚起を後押しするとともに、 事業者・消費者双方におけるキャッシュレス化を推進します。」
とのこと。難解ですね。要するに
消費税が上がって家計負担が急激に上がるときついだろうから上がった分還元するよ、ついでにこの際日本のキャッシュレス化を進めるよ
という制度です。
事業に加盟した店で、現金払いではなく、スマホやクレジットカードなどで決済すると、利用料の2%か5%が利用者に「ポイントバック」されます。
(2)LINEポイントの改悪
LINEのポイントサービスであるLINEポイントについて、重大な改悪が行われることが発表されました。
今回の論点とは少しずれますが、のちに関係してくるので書き留めたいと思います。
まず、LINEポイントは各種のポイントをマイルに交換する際、中継点として重要な役割を担ってきました。
〇〇ポイントをLINEポイントに交換して、それをさらに東京メトロのメトロポイントに交換して、最終的にANAマイルに交換する
ということができたのです。LINEルート又は東京メトロのカード「ソラチカカード」にちなんでソラチカルートなどと言われ鉄板とされてきました。
これが突如廃止されることになったのです。すなわち、LINEがLINEポイントの交換先からメトロポイントを除外することを発表したというわけです。
LINEポイントはかように重要であるうえドラックストアやコンビニでしこたま貯まりやすかったりと優秀だったのですが、改悪に次ぐ改悪で今回は決定的と言うことで、陸マイラー界に激震が走っています。
マイラーのとるべき選択
こうした厳しい状況下で陸マイラーのとるべき道はどのようなものでしょうか。以下考察してみます。
(1)クレジットカードについて
キャッシュレス・消費者還元事業は大変ややこしい制度です。
まず、「ポイントバック」の概念がわかりにくい。ポイントバックといいつつ現金が返ってきたり、請求額から引かれていたり、本当にポイントで戻ってきたりと、この辺りの対応はカード会社により異なります。
陸マイラーの心理とすると、ズバリ「キャッシュバックよりほんとのポイントバック」でしょう。
5%ディスカウントされるより、5%分のポイントをくれ、ということです。
したがって、カード会社のポイントでバックされ、かつ、そのポイントが高レートでマイルに交換できるクレジットカードを使うべきである、ということになります。
では、そのカードとは何なのか。
調べたところ、選択肢はかなり少ないということがわかりました。
結論から言うとオリコカードと東急カードです。
いずれも100円で1ポイントが貯まります(多少の設定が必要です)。前者はANAマイルへの交換率が60%、後者は75%です。
後者の方が有利だとは思いますが、キャンペーンの多さや、後者には年会費などがかかることなどを考慮して判断することになると思います。迷っています。
また、先のLINEポイントの改悪により、東急カードのTokyuポイントがにわかに脚光を浴びております。マイルへのポイントロンダリングのための機能が優れているからです。
こちらはTokyuルートなどと呼ばれています。その意味でも注目すべきカードと言えましょう。
とにかくこの制度の影響で、メインで使っている「ANA VISA ワイドゴールドカード」よりもオリコカードや東急カードの方が、場合によってはマイルが早く貯まることに気が付きました。三井住友がお金でなくポイントで返してくれれば最高なんですが…。
(2)お店の選択について
上で「場合によっては」と述べましたが、またまたややこしいのが、ポイントで帰ってくるクレジットカードでも、店によってはすんなりポイントで帰ってこない場合があるということです。
例えば、要注意なのがコンビニやネットのショッピングモールで、これらは2%がすでに現金値引きされたり、ネットのショッピングモールは、中の店が還元対象でも、運営がヤフーだったりするとポイントが来るはずがPayPay残高だったとりというような(※ここは検証が不足していますので、とにかくコンビニとネットショップは要注意という点だけ指摘します)不可解な還元が行われるようです。
会計で還元されるセブンイレブン
使った分だけポイントがくると思っていると、あてが外れることになりそうです。
もっとも、事業開始間もないので、いろいろなケースがこれから話題になるでしょう。そういった情報にアンテナを高くしながら、もう少し落ち着くのを待って消費パターンを考えていくということになると思います。
対象となるお店のマーク
当面は、制度に参加している実店舗で買い物をするのが無難ではないかと考えていますが、いずれにせよ消費税が2%上がったけれども5%がポイントで返ってくるということは陸マイラー活動にはある意味朗報です。
時限的とはいえクレジット会社も顧客獲得のために大盤振る舞いをしてくる可能性もあるでしょう。この荒波をうまく乗りこなして空へ羽ばたきたいものです。