令和と断捨離上の注意点(雑記)
元号が変わって早1ヶ月、時代の変わり目を境に「支出の見直し」を巡って我が身に起こったことの1つを恥を忍んで記してみようと思っております。
ご参考になれば幸いです。
2019年はマイルを貯めようと思っております。
航空券に換えられるあれです。
仕事で飛行機に乗るわけではないのでいわゆる陸マイラーってやつですね。
動機としては、各種の支出によって得られるポイントの価値を最大化できる交換先がマイルである(と思った)からです。
わかりやすくいうと楽天ポイント1ポイントは楽天で使える1円にすぎませんが、同じ支出で得られる1マイルは、航空券の価格を考えると2円とか3円とか、場合によってはそれ以上になるからです。まぁ旅行積立みたいな気持ちです。
ここでは巷に腐るほど溢れる陸マイラーサイトの焼き直しをするつもりはありませんで、要はそのための第一歩として、
マイルが貯まるクレジットカードを中心に、クレジットカードの見直しを図ったわけです。
よく吟味もせず、これが良いという情報があれば即申し込み。それよりもあれが良いという情報があればそれも申し込み。
この際今まで使っていたものでマイルを貯めるのに寄与しないと思われるものは解約。
そんなことに注力してました。
しかし、コレ、あまり良くないんですね…!!
まず、見直しはもちろん有効かつ必要です。しかし、やり方は注意しないとダメなのね。そんな話です。
(1)一度にクレジットカードをたくさん申し込んだらダメ
まず、カードを一度にたくさん申し込むのは良くないようです。
クレジットカードの申し込みその他の情報は、「信用情報機関」という機関に蓄積され、カード会社に提供されるのです。
その結果、
「一度にこんなに申し込んでるこいつ…金に困ってんだな」
「貸し倒れのリスクがあるな」
ということで、いわゆる審査に通らない、つまりカードが発行されない事態に陥ります。
恥ずかしながら私、ひと月に8枚申し込んだところ、3枚審査落ちしました。(笑)
カッコワライ。で済まないのが、この「審査に落ちた」という情報もまた先の機関によって当然に管理されカード会社に共有されるため、こうなると追加のカード発行ができなくなるということなんです。
しかし、幸い半年でこの情報は消えるそうです。
ともあれ、半年は大人しくしなければなりません。
(2)クレジットカードを一度にたくさん解約したらダメ
なんでも凝り始めると突き詰めたい性分ゆえ、無駄なカードは解約しまくりました。
5枚くらい解約したでしょうか。
中には、解約のために窓口に行ったら
「実は他に2枚使ってないカードがあった」
なんてのもありました。
年会費無料のためほったらかしたもので、毒にも薬にもならないものとはいえ断捨離は気持ちのいいものです。
ガソリンスタンド系のものも長い付き合いでしたが解約しました。ガソリンは必須ですが、ガソリンスタンド系のカードで数円安くなるよりも、マイルが貯まるカードの方を使った方がいいですから。
ところがこれも信用情報的には好ましくないようです。
今のところ実害はありませんが、一度にカードをたくさん解約するということは、
「何かのトラブルか」
とみられかねないというのです。
もうひとつ。
「長い付き合いのカードがあるということは審査の上ではプラスになりうる」
ようです。
若いうちからカードを作り、トラブルもなく継続しているきちんとした人ってことですからね。
これを知り、「楽○カード」や「イ○ンカード」など、目的もなく作って大して使ってないけれども古いものは当面温存することにしました。笑
いずれにせよ大量の解約は、カードを発行する側では断捨離として好意的にはみてくれないということですね。
(3)クレジットカードを発行する身にならないとダメ
いい大人なのにカードを申し込みすぎて「審査落ち」したというのは恥ずかしいことです。
物を知らないってことだし世の中に迷惑をかけることですからね。
時間が経てば消えるとはいえ、今現在私のクレジットヒストリーは「たくさん申し込んで複数社から断られた人」であるというのも地味に凹みます。
ともあれこの経験によって学んだこととしては、クレジットカードはカード会社がカードを発行する相手を信用して支払いを一時建て替えてくれるものですから、
「カードを発行する側の身にならないといけない」
という、「相手が嫌なことはしてはダメ」的な常識的なものでした。当たり前か。
それはそれとして、次の疑問が浮かぶわけでありますので、こちらも自由研究の成果として書き記しておきます。
(1)そもそもクレジットカードを何枚も所有していいのか
世の中には「クレジットカードを100枚以上持っている」「年会費だけで100万」なんて方々もいらっしゃいます。
「カードの保有情報も情報ダダ漏れなんだから、持ちすぎてる人は止められることになるんじゃないか?使うわけないじゃん?」
という素朴な疑問が浮かぶわけですが、
「保有数はどれだけ多くても審査にはマイナスに働かない」
ようです。(ネット情報を総合すると)
たしかに、これは少し見方を変えると理解できるのです。すなわち、
カード会社はただのカードコレクターや入会特典目当ての、「使わない人」には発行したくないはずです。当然ですね。
一方、発行しないことには、何も始まりません。もしかしたら100枚のカードの中から我が社の1枚がメインになるかもしれない。メインじゃなくとも、たまには使うかもしれないわけです。
某カード業界の人から次のようなお話を聞いたことがあります。
「まずは作ってもらう。そして最初の1回を使ってもらえるかが全て」
作る人も無尽蔵ではなく、むしろ人口減少社会ですから業界も苦しい(入会特典が豪華なのも頷ける)。
おまけに最近はQRコード決済が勢いがあるので、苦しさもひとしお。
兎にも角にも、作ってもらうのが先。中には(いや、かなりの?)使われないカードが生まれるとしても。
そして千里の道も一歩から。まずはなんとかして、コンビニでもなんでも、1円でも最初のカード決済をしてもらいたい。
という感じでしょう。
要するに、支払い能力に難がなければ発行しとけ、という苦しいお家事情もあるということではないでしょうか。
たしかに、それだけカード発行してたら死蔵(使われないカード)のリスクはあってもあちこちの審査をクリアした人には違いないですものね。
こうなってくると審査落ちで凹んだ気持ちの裏で審査する側とされる側という力関係の微妙な変化が感じられてくるわけです。売り手市場だと思ったら買い手市場、みたいな。
(2)入会特典目当てのカード発行には持続可能性はあるのか
これも世の中には腐るほど指南サイトがありますので詳述しませんが、陸マイラー活動の基本はクレジットカードの発行とされています。
ポイントサイト経由でクレジットカードを作ってポイントを稼ぎ、マイルに換えるとともに、発行したクレジットカードの入会特典でも直接間接にマイルを稼ぐわけです。
☝︎実際、確かに稼げるし、クレジットカードなんて次から次へと新しいのが出てきますから理論上も稼ぎ続けることは可能に思われますが、
年会費のかかるカードだと、発行しただけ年会費の負担が増えるので割りに合わないはずで、そうすると入会特典を得たらカードを解約したくなるのが道理です。
しかし、自由研究の結果によると
「短期解約の繰り返しは審査の上ではマイナス」
とのこと…当然ですね。発行しては3ヶ月で解約、を繰り返している人は「入会特典目当てです」と言ってるようなものです。
実はこの点、まだ答えを見出せておりません。
発行し続けることは別に悪いことではないらしい。
しかし解約は「短期は不可」。ならどれくらいなら審査に悪影響を及ぼさないのか?
ということですね。
ところで開き直るわけではなく、「入会特典目当て」は一概に否定されるべきものではないと思います。
当然、期間限定の公算も大きいとは言え、カードを一定期間利用するわけで、カードが他より優れていれば継続して使用し、サービスが悪ければ「死蔵」または解約となるだけの話です。
「審査する側とされる側の力関係」をどう理解するかにもよりそうです。
答えは見出せておらず、おそらく明確な基準はないのではないかと思っていますが、ちなみにネット上では突っ込んだ表現をしている方でも「最低一年は使いましょう」と書かれておりました。
(年会費を払う直前までという意味だと思います。)
まとめ
多少痛い目に遭いつつも、図らずもクレジットカードについて勉強する機会となりました。
キャッシュレスの流れは止まらないでしょうし、QRコード決済などの普及もものすごい勢いで進んでおり、各社のなりふり構わぬ顧客取り込み戦略をみるとクレジットカードは少々おとなしく感じます。
今のところマイルを貯めるにはクレジットカードがないと話になりませんのでクレジットカード一択なわけですけど、両陣営が競争してどんどん利用者に還元してほしいものです。
個人的にはLINE Payに航空系のカードでチャージできたら最高です。
ご覧いただきありがとうございました。