親父の小言とボディーブロー

人生折り返しの子育て世代。世知辛い世の中を面白く生きるためのあれこれと雑記

後発の強みZEROのスマホ決済について

言うまでもなく7payのことでございます。

 

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https://todo-ran.com/ts/kiji/10327

 

コンビニ最王手のセブンイレブンが7月1日からついに独自のスマホ決済で群雄割拠のキャッシュレス戦争に参戦しました。

 

個人的にはコンビニはセブン派と言うこともあり早速セブンプラスゴールドカードからスマホへチャージ(セブンイレブンアプリが入っていればアプリのアップデートで準備完了の手軽さ!)。

 

ところが…あれ?

 

7payって使う意味ある?

 

今日はそんなお話を、キャッシュレスおよびポイント大好き人間の視点から、またマイルを貯める人の視点から語ってみたいと思います。

 

 

ポイント還元率に関して

まずは還元率。100円使うと1ポイント付いてその1ポイントが1円で使えたら還元率は1%ですね。

 

この還元率、7payときたら巷でも散々言われているとおりよくありません。

 

スタートを記念してキャンペーンが行われており、

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10月末日までポイント2倍です。が、下の方にさりげなく書いていますが、

 

どさくさに紛れて基本の還元率が下がってます。

 

今までだと100円でnanacoポイントは1ポイントで還元率は1%。

 

それが7pay導入と同時に0.5%に

 

ややこしいことにその代わりにセブンマイル(これまたマイラーからみると紛らわしい)という独自のポイントが別途付くらしく、この還元率も0.5%。

 

このセブンマイルなるものも1ポイント1円相当でnanacoポイントになるらしいから結果還元率は落ちてないよね、ってことなのかもしれないけど意味不明。

 

ポイントを別のポイントに交換する手間が増えただけのようにみえます。

 

ともあれ、これに7payを使うとキャンペーンでさらに0.5ポイントが加算されるようですので、結局7payの還元率は

 

キャンペーン中1.5%

通常 1.0%

 

ということで良さそうです。

 

LINE Pay使った方がいいですね。

 

なぜならLINE Payをセブンイレブンで使うと還元率は最低でも3%です。

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(確かめました)

7/11追記。ほぼ7pay潰しの様相。

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セブンイレブンで独自のコード払いを使うより他社の「LINE Pay」を使った方が良いというダメっぷり。後発で自らあげたハードルをまさかの迂回する戦法です。

 

そもそも独自の決済システムって顧客の囲い込みのためにサービス競争をしまくってるのが昨今の情勢のはずなんですが後から出てきて目新しいサービスがないのですから逆に衝撃です。

 

ユーザーからしたら7pay導入よりも、セブンイレブンでLINE Payが使えるようになったことの方がメリットが大きい。

 

マイルは貯まるか

還元率が低いのですから論じること自体無意味といえば無意味なのですが、セブンイレブンに関してはそれにとどまらない仕組みがあります。

 

すなわち、ANAマイルプラスです。

(以下、JALではなくANAの話です。)

 

ANAマイルプラスとは、ANA公式サイトによると

「ANAカードマイルプラス加盟店でANAカードでお支払いいただくと、クレジットカード会社のポイントとは別に、さらに100円または200円(税込み)=1マイルが貯まるサービスです。」

とのことです。

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(公式サイトより)

 

で、セブンイレブンはこの加盟店な訳です。

 

そうなると、私のようなANAマイルを貯めようとする人間が必ず持っているANAカードの場合、還元率は1%(クレジットカードのポイント)+0.5%(ANAマイルプラス加盟店ーセブンイレブンの還元率)で1.5%です。

 

ところでnanacoポイントはANAマイルに交換すると半分になってしまいます。

 

 500nanacoポイント=250ANAマイル。

 

最低交換ポイント数が500ですから500nanacoポイント貯めないと交換できません。

 

7payの還元率は通常1%ですから5万円使って250ANAマイル。

 

ANAワイドゴールドカードなら、5万円で750ANAマイルです。

 

…nanacoポイントを貯めてANAマイルに交換する人はほとんどいないでしょうが、交換先として公式サイトに載ってますからね。しかも、なんとなくお得っぽく。

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(nanaco公式サイトより)

 

ちなみにLINEポイントの場合、なんやかんやで8割くらいでANAマイルに交換できますから(ご存知ない方は「ANA LINEルート」などで検索ください)、3%の還元率として3×0.8=2.4%なので、5万円で1,200ANAマイル。

(そのために必要になるのがこちら)

 

結局コンビニやドラッグストアという領域だとLINE Payを使っとけば間違いないということになりますが、

 

セブンイレブンの店舗でも、7payよりもANAカードをApple Payに登録しといたほうがお得、仮にマイルを考慮しなくても差がないという有様です。

 

どうなる7pay

ということで、グループ全体をみたらお得なのかも(といってもヨーカドーとか?楽天なんかに比べたら限定的)、何かメリットはあるのかもしれませんが、全く見当たりません。

 

かくして冒頭の疑問が浮かぶわけです。

7pay、使う意味ある?

 

セブンイレブンといえば少し前には人手不足で深夜営業をやめたいという加盟店の悲痛な訴えに耳を貸さないブラックっぷりや、今回のテーマであるコード払いにコンビニで唯一対応していないなどにより「セブン離れ」などという言葉も産まれたくらいです。

 

ほとぼりが冷めたタイミングで満を辞して導入した7payが今度は散々な評価のうえ、いきなり不正アクセスの被害に遭うなどいきなり前途多難です。

 

https://togetter.com/li/1372899

(担当者が2段階認証を知らなかったのも反響)

 

こんな状態ですから「いくらなんでも改善するだろう」と信じたいです。この駄文が7pay、劇的改善の折にはそんなこともあったなと微笑ましく語られることを祈ります。

 

あとセブンイレブンには名作「ずっしりコッペパン」を復活させてほしいものです。

 

おわり。