失敗しない革靴の紐の選び方の3つのポイント
皆さんこんにちは。
本日は地味に悩ましい革靴の靴紐選びのお話です。
革靴(ドレスシューズ)の紐の交換
大切な革靴ですが、靴紐と靴底だけは消耗品ですよね。
靴底は専門の業者さんにお願いするしかないですが靴紐は自分で買って交換しなければなりません。
しかし純正品はなかなか手に入らなかったり、ちょっと高かったりするので、合う靴紐を探すことになると思いますが、基本的なポイントを押さえておかないと、いざ選ぼうとした時に「この靴に合う靴紐ってどれだろう?」と悩んだりすることになります。
そこで、今回は失敗しない靴紐選びのためのポイントについて書いてみたいと思います。
革靴の紐には種類がある
長さ
革靴の紐のだいたいの長さは、アイレット(ハトメ、紐穴)の数で決まります。概ね次の通りです。
- 穴の数4(左右2ずつ)…50〜60センチ
- 穴の数6…55〜65センチ
- 穴の数8…60〜70センチ
- 穴の数10…65〜75センチ
- 穴の数12…70〜80センチ
穴の数はチャッカブーツなどは4、オーソドックスな革靴は10ですね。
太さ
2ミリと3ミリが代表的な太さで、ビジネス対応の革靴ならだいたいこのいずれかで大丈夫です。
細ければドレッシーに、太ければカジュアル、ワークテイストになります。
形状
丸紐か平紐です。ホース状かきしめん状かの違い。フィット感は平紐の方が優れますがよじれるのを直すが面倒という面も。また、見た目にも大きく影響します。
好みですが私は丸紐しか使ったことがありません。
仕上げ
ろう引きと呼ばれるものとガス紐と呼ばれるものがあります。
紐にワックスを染み込ませた光沢があるものがろう引き、加工していないものがガス紐です。
ろう引は高級感とフィット感の得やすさが特徴。ガス紐は解けにくく、カジュアルな感じの印象になります。耐久性はろう引きの方が優れます。
両端はほつれ止めのためプラスチックの筒やコーティング剤で固めているのが一般的。稀に金属製のものもあります。
色
靴の色に合わせることになるので黒か茶が一般的ですが、あえて明るい色などでカジュアルに使う方法も提唱されています。
これは趣味の世界です。少々危険でもあります(笑)
装着例にみる印象
以下、実例を載せますのでご参考に。
ストレートチップに2ミリのろう引き,75センチ
まず間違いない組み合わせですね。
カントリー風のフルブローグ に3ミリのガス紐,75センチ
太めの靴紐ですがカントリー風なので合いますね。
Uチップに2ミリのろう引き,75センチ
J.Mウェストンのゴルフですが、無理なく合います。
しかしもともと太めのガス紐でした。しかも長さが85センチ(!)と長かったこともありこれは少々短いようにも見えます。
チャッカブーツに3ミリのガス紐,60センチ
カジュアル寄りのチャッカブーツですが太いガス紐だと合わないように思います。スェードならいいかもしれませんが。
コードバンのチャッカブーツに2ミリのろう引き(ワインレッド),60センチ
実際には靴の色に合わせようとしたものですが、想像と違いました。これはこれでありとするかどうか、悩みます。
失敗しない靴紐選び
ドレスシューズは細め、ろう引き、黒か茶
特にドレッシーなストレートチップやプレーントゥなど、フォーマル・ビジネスなら細めの、高級感のあるろう引きを選択すべきです。
長さはこのタイプの靴なら穴の対の数×15センチを目安にすると良いと思います。(穴が10ならば5対なので5×15=75センチ)
ボリュームのある靴には太め
カントリー風やパラブーツなどのボリュームのある靴なら3ミリ程度の太めの方が合います。
UチップだとJ.Mウェストンとパラブーツのシャンボードでは、前者はギリギリ2ミリでもいいですが後者は2ミリだとかなりアンバランス感が出るように感じます。
色はオーソドックスを選択すべし
オンとオフを色の違う靴紐でという楽しみ方もあるようですが、あまりうまく言っている例を見ません。あくまで好みでしょうが靴の色に合わせることを考えた方が良いと思います。
なお経験上靴に塗るシュークリームを紐に塗り込むというのも効果的です。
まとめ
単純なようで迷いがちな靴の紐選び。
皆様の参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます😊
おまけに装着例で使用している靴紐を載せておきます。
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カジュアルな太めのガス紐
カラーバリエーション
冒頭のオールデンに使用してるもの