親父の小言とボディーブロー

人生折り返しの子育て世代。世知辛い世の中を面白く生きるためのあれこれと雑記

EPAでヨーロッパからの輸入品の関税が撤廃?英国靴はどうなる??

2月1日、日本と欧州の経済連携協定(EPA)が発効しました。

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世の中ではワインだのチーズだのが安くなったワァなどと大騒ぎ。でも我々の関心はそんなところじゃないですよね。

 

 

そう靴の話です。

日欧EPAが発効、関税撤廃で高級服飾グッズの価格はどう変わる?│WWD JAPAN

 

 

経済連携協定とは

ざっくり言うと国同士、地域同士で関税を撤廃、削減したりするもの。今回、日本とEU🇪🇺の間でこれが発効したのですね。

 

(正確には関税以外のサービスや知的財産にも範囲が及ぶのですが、ここでは関税だけを考えましょう。)

 

そういえば前に随分とTPPが話題になりました。これもそうした自由な経済を目指す流れですね。アメリカは逆を行こうとしていますがヨーロッパとはこの点とりあえず仲良くなれそうです。

 

靴はどれだけ安くなる

さて肝心のこれです。

(;゚∀゚)=3ハァハァ

 

革靴の関税は4300円または購入金額の0.6掛け(個人利用の場合)の30%のどちらか高いほうなので、普通ヨーロッパから高級紳士靴を購入する場合はこの30%の高関税がかかっています。高いですね。

 

それが、今回の協定の発効により、段階的に撤廃されます!

憧れのあの靴も!

 

完全になくなるのはかなり先 

うん…?段階的…?

 

そうなのです。

一気に完全撤廃じゃないんですよね。

 

毎年同じ割合ずつ縮小していき、11年かけて撤廃です。

 

ヽ(・ω・)/ズコー

 

仮に10万円の靴だと

6万円に税金がかかり

初年度18,000円

次年度16,200円

その翌年14,400円

 

 

11年後 0円

 

長い道のりです。

 

まとめ。

というわけで、間違いなく素晴らしい話ですが、道のり長すぎ。

また、身もふたもないですが海外での価格自体が高いので、少なくともしばらくは関税がどうこういう問題ではなさそうです。

 

国内で現物見て買った方がいいかも。

 

さらに、肝心のイギリスがEUを離脱したら…?

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ところで関税は自国の産業保護が目的であるところ、紳士靴に関しては国内に保護すべき産業があるとも思えない(土俵が違う)のですがどうなんでしょうね。

 

もっとも30%の高関税は革靴じゃなく革製品全般なのでそれなりに影響は小さくないのだとは思いますが。

 

有名な高関税の話で「こんにゃく芋」というのがあります。だいたい350%ということですがかつては1,700%とかいう記事も見かけます。

産地に総理大臣がいたからという政治的な背景があるらしく…

 

その結果こんにゃく芋農家が力をつけたのかどうかはよくわかりません。とりあえずこんにゃくは安いですね。

 

ではまた🙋‍♂️

スーツにも合ってしまう「チャッカブーツ」は最高のオールラウンダーだと思う

皆さまこんにちは。

 

巷では大坂なおみフィーバーですが、おかげさまで私もずっと見ていたらテニスの点数の仕組みがわかり積年の疑問が氷解する思いがしたものです。(そこかよ)

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ところでテニスの点数ですが、0−15−30ときたら45になりそうなもの。そうならないのはなぜか?というのを調べてみたら明確な答えは明らかでないのだとか。

 

Forty-fiveというのが言いづらいから縮めたというのが有力説とか言うのがあり、数字を縮めんのかよwwと思いました。

 

明らかでないといえば本日はチャッカブーツについて語ろうと思いまして、チャッカブーツの意味を調べてみましたらこれまたはっきりしないのだそうですね。

 

チャッカはポロ競技の競技時間の単位(1チャッカ=7分30秒)でありこれが由来とする説があるものの、そもそもポロではチャッカブーツとは別の靴が用いられる・・などなど、要するに謎のようです。

 

もちろん本稿ではそうしたwikiのコピペがしたいわけではありませんで、これほどオールラウンドに使える汎用性の高い靴はあるまいというお話です。

それではどうぞ。

 

 

1 それでもチャッカブーツのおらさい

厳格な定義はないと思いますが、くるぶし丈の、だいたい二組のアイレット(紐の穴)の靴です。

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pinterest.jp

 

上で紹介したようにポロとは直接関係がなさそうですが、ポロにも精通していた、かのウィンザー公が愛用して有名になったということで、ルーツからしてドレスというよりカジュアル寄りと解釈すべきなのかもしれません。

 

ウィンザー公と言えばネクタイの結び方にまでその名が冠されるくらいのお方ですが履いてる靴が流行るのみならずそれが現代でも紳士靴の中で確固たる地位を占めているのですから普遍的なスタイルを見出す能力があったのでしょうね。

 

なおチャッカブーツと言えばスエードがよくみられる素材ですが、私スエードの靴は履いたことがありませんで、ここでは除外して考えています。

 

2 最高のオールラウンダー

なぜこのタイプについて語ろうと思ったかと言いますと、カジュアル寄りな「ブーツ」カテゴリにあってスーツにも合うものってチャッカブーツだけじゃないか?と気付いたからなんですね。 

 

正式な着こなしかと言われればやっぱりカジュアル寄りなので違うのでしょうが、間違いなくスーツに合います。もちろんジーンズにも。

 

アメリカンなワークブーツの類は論外として、ブーツのスーツとの相性を考察しますと

  • サイドゴア→違う
  • ジョッパーブーツ→やっぱりちょっと違う
  • 編み上げブーツ、カントリーブーツ→めっちゃ変。

 

紐がないものは少し間抜けな感じがしてしまう・・というのはわかりますが、

「紐の靴ならくるぶしから上って隠れるから同じなんじゃ?だってウィングチップのローカットとハイカットの違いですよね?」

と思うじゃないですか。

 

しかし実際に試すと、超絶もっさり感が出るんですよね。やっぱりブーツだとズボンが甲にかかる長さでは基本的に無理なんですね。お試しあれ。

 

ということで、私が知る限りブーツと名の付くものでスーツに合わせてしっくりくるのはチャッカブーツだけ!

 

3 おすすめモデル

カジュアルオンリーならスエードが「らしくて」いいのですが、私はこればっかりは手入れに自信がなく、というか、きれいな靴が好きなので不可逆的に汚くなりそうな素材は嫌なんですよね。。個人の見解です。。

 

ということで、ピカピカに磨ける靴で。

 

 

(1)  クロケット&ジョーンズ

間違いないやつ代表、クロケット&ジョーンズ。カジュアル寄りのチャッカブーツは珍しくないものの、ここまでドレッシーに、かつ絶妙にカジュアルでもいけるバランスの妙。

 

実際、ブラックカーフなんですけどブルージーンズにも不思議と合います。もちろんスーツにも合い、オールラウンダーの中のオールラウンダーと言えます。

 

(2)  オールデン

チャッカブーツと言えばこれを思い浮かべる方も多いでしょう、オールデンのコードバンのチャッカブーツですね。

 

履いてみるとかなりのボリュームで、ワークブーツに近いと言えます。

それゆえに間違いなくカジュアルな装いの方に合います。しかしそこはコードバンとレザーソールの力ですね。スーツスタイルでも問題ありません。

 

高いのですが全般的に紳士靴が高騰しているので割高感が薄れており、いっそこちらを買ってしまうというのもアリだと思えてきます。

 

(3)  チーニー

クロケット&ジョーンズと同じく英国の正統派。この靴に関して言えば、上のクロケット&ジョーンズとの違いはやや丸みを帯びたデザインというところでしょうか?あまり尖ってない方が良いという方にはこちらでしょうか。

 

ソールがダイナイトソールという、ゴム底なのにドレッシーなやつというのも良いです。

 

余談ですが本当にこのソールのおかげで「エレガントで使える靴」が増えてきたと思います。もうレザーソールいらないんじゃ、とすら思えてきます。

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pinterest.jp

 

いかがでしたか?

今の季節にも最適、チャッカブーツのお話でした。

参考になれば幸いです。

ではまた🙋‍♂️

もし革靴を3足しか所有できないとしたらオススメはこれ!

皆さまこんにちは。

三度の靴より飯が好き、son-of-a-biscuitです。

この靴について書こうと思った時にふと浮かんだのがこのタイトル。

つまり、その中の1足には必ず入るだろうな、という靴のお話です。

 

それは…

クロケット&ジョーンズのストレートチップ!

[クロケット&ジョーンズ] ストレートチップ ミッチャム ブラックカーフ(MITCHAM BLACK CALF) 6(24.5)

 

ではどうぞ。

 

靴は何足所有すべきなのか?

靴好きにとっては愚問でしょうが、そこまででもない方でも、社会人ならば最低3足というのが答えとなるでしょう。

なぜなら、革靴は1日履いたら最低1日(できれば2日)は休ませなければなりませんから、3足はなければ一週間が回らないことになりますからね。

つまりこのテーマは、靴好きにとってはちょっとした妄想の遊びですが、全ての社会人にとって無関係ではないのです。

 

3足しか持てないとしたら…その選定基準とは

ミニマムな品揃えで社会人として恥ずかしくない装いをするために、またそれらを手入れをしながら長く愛着を持って付き合うために。私なりの選定基準は次の3点としました。

1 汎用性が高いものが含まれる

 社会人の仕事の装いとしてきちんとして見えつつも道具としてタフに使えるもの。具体的にいうと茶色のラバーソールの靴は欲しいですね。月水金くらいで使えそうな。

2 フォーマルな場に対応できるものが含まれる 

冠婚葬祭、仕事上の式典用には、それ専用の靴がどうしても必要になります。これは黒のストレーチップ、靴底はやはりレザーが間違いないですね。

3 色は黒と茶が含まれる

冠婚葬祭、かしこまった場では色は黒でなければなりません。ただ黒はそうした固いイメージになりがちなので、万能選手にはなり得ない。ローテーションを考えると、3足なら茶2足、黒1足にした方が良いでしょう。それ以外の色は4足目からで良いでしょう。

 

そうすると、まず迷わないのが2に当たる

黒のストレートチップ

クロケット&ジョーンズ のストレートチップ
by カエレバ

となるわけです。メーカーは好みの問題ですが私ならクロケット&ジョーンズ。他にも何足か所有してあるのですが品質、容姿、価格のバランスが良いのとラインナップの豊富さで、最終的に色々巡ったあげくここに行き着いてしまうと言ったシューズメーカーです。

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ちなみに華奢に見えて私のこれ20年選手です。

手入れを怠らなければご覧の通り一生モノです。

振り返れば就職を機に、今は無くなってしまった某紳士靴専門店で買いました。ショップ別注というやつです。確か当時は38,000円でした。信じられませんよね!

イギリスが合意なき離脱なんてことになったらまた昔のように安くなったりするのでしょうか。よくわかりませんが…

やはり魅力は冠婚葬祭や仕事の大事な場面での安心感。汎用性は高いとは言えませんが、礼服の1つも持たない大人がいないように、必ず持っていなければならないタイプの靴と言えましょう。もちろん礼服と違って普段使いだってできます。 

 

他の2足は何か?

どうしても必要なのが黒のストレーチップとすると、あとは趣味との兼ね合いと言えてしまうのですが、あえて選ぶとすると、私なら以下の2足でしょうか。

茶色のラバーソール

理由は上に述べた汎用性。茶という色は王道でありながら固くなりすぎることがなく使い勝手がいいものです。

例えば以下のようなもの。

パラブーツ シャンボード

by カエレバ

バーウイック プレーントウ

by カエレバ

このどちらか、と言われたら総合評価でパラブーツ。頑丈さゆえややドレッシーさに欠けるところをどうとるかですね。

 

異なる表情の靴(やっぱり茶色)

残りは趣味に走ってもいいですね。ということでキャラの立つ、しかしビジネス対応を意識するとウィングチップかチャッカブーツでしょうか。ビジネス寄りなら色気もあるウィングチップ、オフでも使いたいならチャッカブーツ。

色はいずれも茶系の方が有利です。

トリッカーズ カントリーシューズ

by カエレバ

 

 

カントリーブーツが有名なトリッカーズ。短靴バージョンです。色も良いですね。ビジネスを考えないならカントリーブーツですが、スーツには合いません。

クロケット&ジョーンズのチャッカブーツ 
by カエレバ

大好きなクロケット&ジョーンズ。チャッカブーツなら黒でもカッコいいです。

オールデンのチャッカブーツ
by カエレバ

チャッカブーツといえばこれです。高いです。でも3足限定ならどうせなら…。悩むのも楽しいものです。

コードバンにレザーソールと雨にめっぽう弱いですが、私の場合、何故か履くと雨が降ります。そんな経験上、濡れたからダメになるというわけでもなし、そんなに気にする必要もないですけどね!

 

まとめ

いかがでしょうか?ミニマムにしてスタートラインとも言える3足の靴選び。つい丸一日くらい思案してしまいました。

靴好きの先輩諸兄からは議論百出でしょうが黒のストレーチップだけは(まあそうだよな)というものじゃないかなと思います。

ご参考にしていただければ幸いです。ではまた🤟

 

ドレスシューズの最適サイズと初めに買うべき一足について

お題「愛用しているもの」

男の服装術―「選ぶ」「着る」「履く」「結ぶ」の基本教えます。

紳士靴について

就職活動の辺りに親しんだのが服飾評論家の落合正勝氏のこの手の本だったおかげか知りませんが田舎の貧乏学生にもかかわらず面接にはクロケット&ジョーンズのストレートチップを履いていきました。

以来、身だしなみの中で靴だけは気を遣い、20足近くの紳士靴を履き、それらを磨く時間に心の安らぎを得るような年月を重ねてきました。

そんな私ですがサイズ選びだけはいまだに悩み抜きます。

そこで本稿では、経験上失敗しにくいサイズ選びのコツを書いてみますのでご参考ください。

ちなみに、「夕方に(足のむくみを考慮し)来店し、30分くらい履いて店内を歩き回る」などという確実かもしれないけど現実的でない方法は除外します。割と邪道系、基本的に「最初の一足を」という迷える若者向けに愛を込めて書きます。

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サイズ選びのコツ

1 試着できればそりゃした方がいい

 試着しないで靴を買うなんて!と靴好きは言うでしょうが私は通販などを否定しません。人には事情があるものですから。

でも試着しないで靴を買うのはやはりリスクがあります。何よりサイズが同じサイズ表記でもメーカーによって全然違うのが悩ましいのです。

一度はちゃんとした靴屋で試着をし、自分の足の特徴について店員さんとコミュニケーションをとっておくと、よしんばその場で買わずとも後々捗ります。

 

2  自分の足は案外小さいと思った方がいい

  履き始めと言うのは「おいおいマジすか」ってくらいきついものです。革が適度に伸びて底が沈むのを計算するのがキモ。なので、試着した際には舞い上がってしまいがちですがすぐにジャストと思わないことが大事です。経験上。

 ただし、縦にきついのだけはサイズ誤りです。靴は縦には伸びません。

 私の場合、これを吟味した結果スニーカーで選ぶサイズよりも1センチも小さいのがドレスシューズの適正サイズでした。衝撃です。

 

3 定番モデルを買う

 話せば長いですが今靴を一番安く手に入れる方法はヤフオクとかメルカリです。(もちろん新品で。私は並行輸入品に抵抗がありません)

最初の一足にはちょっとオススメしませんが適正サイズさえわかってればこれらは有効な選択肢です。

この時に、定番モデルを持ってる又はその自分のサイズを知ってるというのは極めて有効なのです。「クロケットのストレートチップだと出品者様はどのサイズですか?」と質問すれば、サイズが合わなくて再出品という無駄をせずにすみます。またこのやり取りがスムーズにできない人からは買うべきではないというのがわかったりします。

運が良ければ半額くらいでお目当ての靴が買えます。靴好きの出品者とのやりとりも楽しいものですよ。

 
まとめ

間違いないのは、最初だけはショップで足を見てもらい、何種類か履いてみた挙句にストレートチップの靴を買うことだと思います。

ドレスシューズの基本は内羽根式のストレートチップ。ここを押さえてから二足目以降に進むのが良いでしょう。

(靴は二日連続で履いたらダメなのでなんだかんだで三足は必要です)

最初はこれ一択です。メーカーは好みで!